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姿勢・歩行のニューロリハビリテーション





森岡 周先生
畿央大学健康科学部理学療法学科、
畿央大学大学院健康科学研究科 教授


【姿勢・歩行の神経制御】(10:00~12:00)

アブストラクト
 歩行制御には脊髄レベルから大脳皮質レベルまで多くの中枢神経系が関与する。それぞれの領域が役割を持ちつつ、それらが神経ネットワークによって協調すること歩行が完成される。すなわち、これら領域の役割は完全に分担されているのではなく、情報の入出力を通じて、ネットワークを形成し、複雑かつ円滑な制御メカニズムを構築していると考えられる。
 本講演では、以下のキーワードをもとに「立位制御の神経基盤」「歩行運動の神経基盤」について取り上げ、後の講演者の2名にバトンを渡したい。

キーワード
1. 立位バランスと加齢の関係
2. 感覚システムと立位バランス
3. 立位制御の神経基盤
4. 歩行運動の神経基盤
 脊髄におけるCPG機能
 歩行誘発野としての脳幹
 歩行の適応性に関与する小脳
 姿勢筋緊張に関与する基底核
 環境にはたらきかける大脳新皮質
5. 歩行の機能回復システム

参考著書
  リハビリテーションのための神経生物学入門(協同医書出版社),他/多数
最近の姿勢・歩行に関する原著論文
1. Morioka S, et al. Changes in the equilibrium of standing on one leg at various life stages. CurrGerontolGeriatr Res.2012:516283. 2012
2. Morioka S, et al. Effects of plantar perception training on standing posture balance in the old old and the very old living in nursing facilities: a randomized controlled trial.ClinRehabil25: 1011-20, 2011








岡田洋平先生
畿央大学大学院健康科学研究科
ニューロリハビリテーションセンター助教






【姿勢・歩行障害に対するニューロリハビリテーション】(13:00~15:00)

1. 神経科学に基づいた姿勢制御異常に対する治療戦略
2. 神経科学に基づいた歩行制御異常に対する治療戦略

姿勢,歩行制御異常はリハビリテーションの主要な治療対象の1つである。ヒトは社会生活において,様々な文脈や環境に応じて姿勢,歩行を時に無意識的に,また時に意識的にと柔軟に制御している。このような柔軟な姿勢,歩行制御には中枢神経系の働きが不可欠である。柔軟な姿勢,歩行制御の回復のためには,運動学,運動力学だけでなく神経科学に基づき治療をデザインしていくことが重要となる。本講義では,神経科学の知見に基づき姿勢制御異常,歩行障害に対する治療戦略をどのように立てていくかを,神経疾患を例に挙げながら述べる。


参考代表論文
1)Yohei Okada. Abnormalities of the first three steps of gait initiation in patients with Parkinson’s disease with freezing of gait.Parkinson’s Disease,2011, 202937.
2)Yohei Okada.Variable initial swing side and prolonged double limb support represent abnormalities of the first three steps of gait initiation in patients with Parkinson’s disease with freezing of gait. Frontiers in Movement Disorders, 2011, 00085.

参考著書
1)バランス障害,パーキンソン病の理学療法(分担),医歯薬出版株式会社,2011,154-164.
2)皮質ー基底核ループに対するクリニカルリーズニング.標準理学療法学 神経理学療法学(分担),2013,306-317



樋口貴広先生
首都大学東京人間健康科学研究科 准教授






【姿勢・歩行の認知制御】(15:10~16:40)
抄録:
歩行にせよ立位姿勢にせよ,その制御には視覚情報,体性感覚,前庭感覚といった知覚情報処理や,注意やワーキングメモリといった認知情報処理の働きが不可欠である.本講演ではこうした知覚・認知情報処理の観点から歩行や立位姿勢の制御の問題を考える.講演では特に歩行中の視覚運動制御の問題について多くの話題提供を行う.空間を移動するためには視覚情報に基づく移動環境の知覚が不可欠である.そこで優先されるべき視覚情報処理は,視対象の同定に関わる精緻な処理ではなく,移動対象との関係性に基づいて最適な行動を選択するために最低限必要な情報の処理である.講演では狭い隙間を歩いて通り抜ける場面に着目して,移動行動中に得られる動的視覚情報に基づき安全な移動行動が実現されるプロセスについて議論する.




姿勢・歩行のニューロリハビリテーション

in神戸

講師
森岡周先生
:姿勢・歩行の神経制御(10:00~12:00)
岡田洋平先生
:姿勢・歩行障害に対するニューロリハビリテーション(13:00~15:00)
樋口貴広先生
:姿勢・歩行の認知制御(15:10~16:40)





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開催概要

25年10月27日(日)

金額: 12500円
特別割引10000円

講義時間:10:00~16:40 
      (受付開始9:30から)

会場:須磨区民センター

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【昼食について】
施設内での飲食(ペットボトルの持ち込み等も含む)は禁止となっております。
施設外での食事をお願い致します。
また、近隣に飲食店等多数ございますのでそちらをご利用になられますようお願い致します。
施設内・敷地内は完全禁煙となっております。