樋口先生講演概要(脳科学から歩行を科学する 歩行の神経制御とバイオメカニクス)

『歩行の視覚運動制御』

首都大学東京 人間健康科学研究科
ヘルスプロモーションサイエンス系・准教授

樋口 貴広 先生

【講演概要・キーワード】

  ・視覚運動制御
  ・歩行中の視線行動
  ・狭い隙間の通過行動
  ・環境との相互作用
  ・高齢者の転倒予測

【講演アブストラクト】

 人間の歩行は,環境及び身体に関する感覚入力に応じて適切な調節がなされる結果,常にリズミカルで安定した動作となる.様々な感覚入力の中で,視覚情報は遠方の環境の状況を知らせる強力な情報源であり,先の情報を予見して歩行を調節するうえで必要不可欠である.遠方の視空間情報に基づく歩行の調整を予期的制御という.予期的制御においては,環境と身体の関係性を瞬時に知覚し,適切な行動の選択をすることが重要となる.こうした中で,転倒リスクの高い高齢者や脳卒中片麻痺患者の場合,下肢の機能代償として視覚情報を利用する結果,予期的制御ができず,特に複雑な歩行環境下でのバランス維持が困難となる場合がある.本講演では歩行の視覚運動制御をめぐるこうした諸問題について解説をおこなう.

樋口先生がセンスタイルで講演して頂いた時のレビューです。


「脳卒中フォーラム」


「歩行フォーラム」