『歩行の神経制御とバイオメカニクス』
神奈川県立保健福祉大学 准教授
石井 慎一郎 先生
【講演アブストラクト】
ヒトの正常歩行は重心が支持基底面から逸脱しながら動的にバランスを取って歩く、いわゆる動歩行に分類される。
動歩行は極めて高度に自律したリズム生成と、ダイナミックなバランス制御が要求される歩行様式であると言える。
多くの症例が、「とりあえず歩くことはできるようになったが、どこか不安定」だったり、「転倒リスクを抱えた状態の歩行」だったりするのは、動歩行に必要名なダイナミックなバランス能力が欠如しているからに他ならない。
本講座では、ヒトの歩行のダイナミックなバランス制御について、制御工学的な立場からそのバイオメカニクスについて解説をする。
また、歩行の制御のバイオメカニクスを治療アプローチへ展開するためには、それを人の神経系がどのようなシステムを使って実現しているのかを知らなくてはならない。
そこで、姿勢制御の神経制御とバイオメカニクスとを融合させ、制御理論的に歩行練習のアプローチについて解説をしたい。



