変形性膝関節症による歩行を分析する
ー遺体解剖学的所見から推論するー
畿央大学大学院健康科学研究科
畿央大学健康科学部理学療法学科 教授
森岡 周 先生
【アブストラクト】
生誕して四足歩行を獲得するまでの乳児期は脳神経細胞のシナプス形成(過剰形成や刈り込み)や軸索のミエリン化が進む時期である。なめらかな運動の獲得において、抑制回路の形成を中心とした神経ネットワークのコネクティビティーが重要な役割を担っている。身体が環境と相互作用することで生まれる適応的学習がこのコネクティビティーに関与するが、姿勢バランスや歩行運動の制御も身体運動に伴う学習の産物と言える。本講演では,運動学習に関与する中枢神経系の機能を概説した後、姿勢バランス・歩行制御に関わる神経機構を解説し、神経科学および運動学習の視点に基づいた臨床介入の方向性を考えてみたい。
