『step up フォロー stage1』のチャリティーは「NPO法人 くまもと支援の会」へ

ホームレスの現状・・・。 

 全国のホームレスの人数は2003年をピークに減少してきているが、2010年は13,124人で、地域別では大阪市が一番多い。ホームレスの定義として「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所として日常生活を営んでいる者」とある。厚生労働省「ホームレスの実態に関する全国調査」によると、路上生活場所の第1位は公園で、河川敷、道路の順である。ホームレスで仕事をしている者は70.4%と意外に多いが、収入はホームレスの約半数が5万円以下と自立した生活を送るには厳しい状況である。平均年齢は57.5歳(女性は55.9歳)で、徐々に平均年齢は上昇してきている。今後どのような生活を望んでいるのかというと、「きちんと就職して働きたい」人が35.9%いる一方、「今のままでいい」という者が18.4%もいる現状も問題である。

SENSTYLEメンバーもボランティアに参加!

 10月某日にNPO法人 くまもと支援の会で、ホームレスの方々に対して、おにぎり配りが行われた。その際、SENSTYLEスタッフも参加させていただいた。教会で準備されたおにぎり、寄付されたりんごやバナナを熊本市内7つの地域にボランティアがそれぞれ分かれてホームレスの方々に配って回った。SENSTYLEメンバーが配った地域のホームレスは、橋の下や公園にダンボールを使って風を凌いだり、テントを作り生活をしていた。

 ホームレスの方々におにぎりを配りに行くとお礼を言って喜ぶ一方、無料の温泉旅行や健康診断に誘ってもなかなか参加しようとされない・・・。人と関ることを敬遠したり、様々な事情で素性を知られることを恐れている様子が伺えた。

今回用意されたおにぎり袋詰め準備中袋付け準備中おにぎり配りへ







社会資源を活用できない・・・



 「ホームレスの中には精神発達遅延の方もおり、国や県、地域などのサービスをうまく利用できずにホームレス生活を余儀なくされている方もいる」これは、NPO法人 くまもと支援の会の方から聞いたお話である。NPO法人 くまもと支援の会では、このように中々ホームレス生活から抜け出せない方々に対して、住居や就職を紹介して、早期に自立した生活を送れるように支援をしている。具体的にはホームレス・精神発達遅滞者の生活相談・支援、週2回の炊き出し・生活相談、月1回のおにぎり配り、月2回の訪問診療(済生会熊本病院)、法律相談などを行っている。

 今回はStep up フォロー stage1に参加されたみなさんの研修費の一部を「NPO法人 くまもと支援の会」に寄付させていただきます。