-熊本城マラソン結果報告
●完走タイム:3時間22分17秒
●順位:29歳以下女子:826人中 3位
●女子総合:2369人中24位
今回の熊本城マラソンでは、スタート地点が先頭集団からではなく少し後方からという不利な要因もありましたが、女子総合で2369人中24位、29歳以下女子では826人中3位というすばらしい成績を残してくれました。
大会前から週1回の体幹トレーニングを継続し、練習会等の走行練習、家ではパワーブリーズを使って吸気筋のトレーニングを行い準備を進めてきました。トレーニングを継続して続けた結果、走行時に呼吸の乱れは少なく、体幹がぶれずにエネルギー効率の良い力強い走行が可能となってきました。その成果なのか、熊本城マラソン走行中や終わった後でもあまりきつそうな顔もなく元気な様子でした。終わった直後もテレビの取材を笑顔で受けるなど心肺機能はまったく問題なかったようです!
大会の様子を見ていた感じでは、ウインドスプリントトレーニングを行い、短距離走の力をつけていくことでもっと記録は上がると確信しました。今後はスピードトレーニングをしっかり行い、さらにいいタイムを狙ってもらいたいと思います。
-熊本城マラソン完走までの経緯
当初は膝の痛みを抱えたお客様としてご来店いただきました。
ランニング時の左の膝や大腿部の痛み・痺れで何ヶ月も走ることが出来ずお困りでした。
痛みがなくなり楽しく走れるようになった経緯と現在のトレーニング&コンディショニング内容をレポートしていきます!
-ランニングで痛みが出た理由...
ランナーの方の膝の痛みなどは関節が悪くなったり、靭帯が伸びたりして痛くなっているわけではないことが多いです。そのため病院に行っても異常はないと言われることが多いです。
それなのになぜ痛みがでるのか?
それは走り方(足のつき方、体の使い方など)によって痛みが出る部位に何らかのストレスがかかっていることが多く、そのことが痛みを引き起こす原因であることが多いのです。
正しく原因を突き止め、その原因に対してアプローチをしていけば痛みは改善出来るのです!!
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走り方に原因がある方は、走ることをしなくてもフロントランジやジャンプ動作で同じようなストレスをかけてしまう原因となるような動きが見られることが多いです。
走ることで出ている動きと、その他の動きで出ている動きが同じように出ているのかを見ていくことも分析していく上で必要となってきます。
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ジャンプ動作 |
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走行、フロントランジ、ジャンプ動作で膝が内側に入ってしまう同じような動きが見られました。
これだけ不安定性があり、走行時一歩一歩このような動きが見られていてはどれだけ膝に負担がかかるか容易に検討がつくと思われます。この不安定性をなくし、膝にストレスなく走ることができれば膝の痛みは改善出来るのではないかと考えられます。
しかし、『膝が内側に入らないように走る』ということを心がけたとしても膝が内側に入ってしまう体になっているので意識だけでは難しいことが多いです。
そこで考えなければいけないのが、なぜ膝が内側に入ってしまうのかという根本の原因です!
その原因をしっかりと見つけ、その原因に対してアプローチしていくことで膝が内側に入らずストレスのない走りができ、痛みも改善出来ると考えられます。
-膝の内側に入ってしまう原因
原因① 体幹安定性低下・脊柱可動性低下
動きの中で体幹(軸)を安定させること、体幹を安定させた状態で手足動かせることが必要になってきます。
体幹機能が低下すると足の力を使って走らなければならないので足に負担がかかってしまいます。
また体幹の持久力がなくなることで体幹がブレだし、軸を作ることができなくなり、重心の位置が膝に対して内側・外側に移動するので膝に対するストレスも多くなります。
原因② 下部体幹(下腹部)と股関節の協調性低下
動作を安定させ、効率よく体を使うためには下腹部と股関節の協調性が必要になってきます。
下腹部がうまく使えないと股関節も連動してうまく使えなくなることが多いのです。股関節をうまく使えないと、足を曲げていく動作をするにあたって大きな筋である大臀筋を使わずに膝関節だけを優位に使ってしまうため膝へのストレスが大きくなってしまいます。
原因③ 股関節協調性低下(深部感覚低下)
今村選手は股関節の協調性自体も低下していました。
深部感覚が低下し、協調性がなくなってしまうと必要なときに適切な素早い筋肉の反応ができなくなってしまいます。そうなると脳が関節を動かすと不安定であると認識してしまい、関節を動かそうとすると必要な筋肉だけでなく、関節周囲の筋肉を全て固めてしまうということが起きてしまいます。
そうなるとさらに協調性は低下し、股関節をうまく使えなくなり、安定性は低下してしまいます。
股関節の安定性がなくなり、股関節自体が内旋してしまうと結果的に膝も内側に誘導されてしまいます。
原因④ 足部アーチ障害
体の安定性、膝の安定性にはアーチ機能をしっかり機能させておく必要があります。
荷重したときに適度なアーチの低下は衝撃吸収として働いている証拠なので問題ありません。
しかし過度な落ち込み、もしくはアーチが元々低下している状態では衝撃吸収も難しくなるし、アーチが落ち込むことで膝が内側に誘導されてしまうことが多いのです。
今村選手の場合は荷重して、中足部に体重が乗ってきた辺りからアーチの過度な落ち込みが見られていました。それに伴って膝が内側に誘導されたと考えられます。
上記のそれぞれの原因が絡み合って膝を内側に倒してしまう原因となっています!
人それぞれ原因は違うので一人一人の体を見て、その方の原因を調べ明らかにしていく必要があるのです。
-アプローチとその結果
上記に示した原因に対して下記のアプローチを実施。
①脊柱の可動性改善・固有受容器感覚入力アプローチ
②股関節協調性改善アプローチ
③体幹トレーニング(安定性が出てきたら、安定性の中での運動性を向上させるトレーニング)
④下腹部・股関節協調性連動性向上トレーニング
⑤足部に関してはオーダーメイドインソールを作成し対応 (オーダーメイドインソール詳細)
アプローチ後 フロントランジ |
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アプローチ後 ジャンプ動作 |
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上記のトレーニングにより痛みは1ヶ月程度(週一回で4回程度)で改善!
痛みが改善した後は、安定した効率のいい走りができるように体幹・股関節調整、体幹トレーニング、筋持久力トレーニング、筋反応向上トレーニングを中心としたコンディショニング&トレーニングに切り替えて大会本番に備えています!!
-今村選手からのメッセージ
3年前にダイエットの目的でランニングを始めた私ですが当時は1日3キロ程度走って大満足!
そこからランニングにハマりこつこつと走り続け走る事が大好きになり1日に10キロ程度走れるようになりました(^^)
ですが昨年の春頃、左の膝や太ももに痛みを感じ、お尻から足の先まで痺れ全く走る事ができなくなってしまいました。
整形外科を受診してみるとそんだけ走ればどこか痛くなるのは当たり前!皆、痛みと付き合いながら走ってると言われ…。
シューズを変えたら痛みがなくなるのではないかとシューズを変えてみたり、自己流の筋トレをしてみたり、
2ヶ月半全く走らなかったりいろいろ試してみたものの原因が分からず治るわけもなく…
それでも走りたいので痛み止めを呑みながら走ったりしていました。その時期は走ってても全然楽しくなかったです。
そんな時WALK RUN PROJECTの事を知り痛みなく楽しく走れるようにして下さい!と訴え、お店に行ってみました!
まずは体の状態や走り方をみてもらい痛みの原因であろう事を分かりやすく説明して頂きました。
痛みが出ない走り方を体に覚えさせるトレーニング、体幹を鍛えるトレーニング
トレーニングを受けるうちに痛みが徐々に無くなっていき、今ではまた楽しくランニングできる様になりました!
痛みが出るには必ず原因があるんです!
我慢しなくていいし、誤魔化さなくていいんですね!
もっと早くお店を知っていれば良かったな…とつくづく思います。
私みたいに病院に行っても痛みが治らない。一生、痛みと付き合って走らなきゃ行けないと思ってる方。
是非一度WALK RUN PROJECTに足を運んでみて下さい!
優しい店長さんが体の弱点を見つけ出して自分に合ったトレーニングを提案してくれますよ(^^)
今村薫選手Blogより抜粋